5/15(木)、日本国総領事館大使公邸にて、釈和尚の2回目のNY講演会が午後7時より行われた。厳重なセキュリティの中、この日のゲストは約110名で、NY
Timesを始めとするアメリカのメディアなど半分は外国人でした。
まずレセプション・ホールにて、ロス在住の曽原三友紀監督とアメリカ人スタッフによる京都の芸舞妓のドキュメンタリー映画「はんなり」の紹介からスタート。そして釈正輪師の講和。英語での挨拶から始まり、後編は通訳つけて本題に。
主に武士道=大和魂に触れ、武士道を代表する歴史的人物、太平洋戦争当時東海方面軍司令官であり、終戦後B級戦犯として死刑となった日本陸軍中将岡田資
(たすく)並びに農業経済学者であり教育家の国際人の新渡戸稲造氏の紹介をし、新渡戸氏の国際的な功績を称え、また、アメリカ人の妻を持つことで、自身が
信仰していた仏教と妻の信仰するキリスト教の中に共通の思想を見出したともいわれる。 ま
た、3大宗教の共通点、キリスト教は愛、イスラム教は慈愛、仏教は慈悲、この3つの"人を思いやる心"は同じだということを強調していた。真実の武士道と
は「他が為に生きる」つまり正義の為には己の命さえ省みない犠牲的精神を、2001年9月11日のテロ事件においても人命救助の中から、そして世界の人々
の中にも人間の限りない愛の深さを垣間見たという。それは日本人が無くした大和(やまと=寛容の心)の魂、いわゆる武士道がここ米国にもあったこと、仏陀
はそんなメッセージを残してくださったと説明した。「人はただ愛に依ってのみ憎みを越えられる、憎みをもって憎みを越える事はできない。法句経第五より」
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